子ども用の花粉防御用眼鏡によるけがに注意

花粉症の方にとって、辛い季節がやってきました。
日本気象協会によると、今年の花粉(スギ・ヒノキ・シラカバ)の飛散数は、関東・東北地方及び北海道では昨年の2?5倍になる見込みだそうです。また、最近、花粉症発症年齢の低下が指摘されています。

そこで、活躍しているのが花粉防御用眼鏡です。花粉が目に入ることを防ぐ眼鏡で、ゴーグルのような形をしており、フレームの張り出しが普通の眼鏡より顔に近くなっているのが特徴です。

そんな眼鏡をかけた子どもたちの事故情報が国民生活センターに届いています。転んだり衝突したときに眼鏡の張り出し部分が顔に強く押し付けられ、目の周辺にけがを負う事例です。

【事例】
(1)玄関ポーチで転倒し、前方の門扉に頭を打った際に花粉防御用眼鏡が左眉にくい込み9針縫うけがを負った。
(2)体育の事業中に他の児童が走ってきて顔面にぶつかり、花粉防御用眼鏡の縁で左目の上を8針縫った。
(3)野球の練習中にダイビングしてボールをキャッチしようとしたところ、スプリンクラーに前額部をぶつけた。花粉防御用眼鏡が右眼瞼に長さ1cm、深さ4mm程度の挫創を負った。

このように花粉防御用眼鏡のフレームが顔に当たりけがをすることがあるので、特に子どもの場合、強い衝撃がおきることのあるスポーツや激しい運動が想定される場合には、使用しないよう注意しましょう。

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130221_2.pdf
国民生活センター報道発表資料より