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申し入れ・要望

《「食品による窒息事故に係る食品健康影響評価」についての意見》
2010年4月23日

《内閣府 食品安全委員会 宛》


  「食品による窒息事故に係る食品健康影響評価案」については、今後の食品窒息事故の根絶・低減と、消費者への注意喚起へ向けた対策に大きな影響を与えるものと考えられます。「ミニカップこんにゃく入りゼリー」については、食習慣のない新規食品の形状・物性を考慮したリスク評価への期待をもとに事故の原因究明等では科学的な検討がなされています。しかし、事故の発生頻度の計算およびその「視点」については疑問なしとしません。そこで主婦連合会では、以下の意見を述べます。

 1、「1口あたり窒息事故頻度算出式」は、年間市場規模、年間窒息事故件数などを前提とするものですが、その数値の根拠について疑問があります。 こんにゃく入りゼリーについては、事故件数についてわかる範囲での件数を用いていること、1日摂取量では過去10年間の摂取量に大きな変動はないとし、10年前の2年間の一日摂取量を加重平均した数値を基本に置いていることなど、いくつかの「仮定」を挿入し、実際より少ないと推測される事故件数や、実際よりは過大と思われる販売量・摂取量を前提にしています。各種業界データや「家計調査」「国民栄養調査」等のデータ等を踏まえ、ミニカップこんにゃく入りゼリーの販売量・摂取量に近づくよう計算し、可能な限り実態に即したデータとして利用することが必要と思います。

2、窒息事故頻度算出は死亡者数を前提にしています。死亡に至らない事故や、その健康ダメージ等も窒息事故頻度の評価の前提とすることが必要と思います。その場合、現在、日本には加工食品の事故について報告義務がないこと、事故情報収集体制の整備が遅れていることなども評価の考慮に入れるべきではないかと考えます。

3、こんにゃく入りゼリーのリスク評価で期待されたのは「餅」や「飴」が持つリスクについての社会的通念(社会の共通認識)を、いかに比較可能な数値としてこんにゃく入りゼリーのリスク評価に反映させることができるかにあったと考えます。「餅と高齢者」「あめ玉と乳幼児」からは窒息のリスクがイメージされます。しかし「こんにゃく入りゼリーと幼児」「こんにゃく入りゼリーと高齢者」を並べてもこれまで窒息のリスクはイメージされませんでした。ミニカップこんにゃく入りゼリーには食習慣がなく、リスクの社会的共有化の基盤がないためです。 このような「社会通念」をどう評価の要件にとり入れるか、それを実施するには国民生活センターがこの10年間に取り組んできたこんにゃく入りゼリーの各種テストの基本となった「消費者の視点」を踏まえた相応の「仮定」が必要となります。しかし、提示された「評価案」にはそのような考慮が見当たらないように思われます。 以上の点から主婦連合会では、算出式に用いられたデータの根拠、範囲を広げての症例の評価、それら評価作業の視点の点で「評価案」に疑問を感じます。

以上

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