【意見書】《誤表示運賃の過払い分の返還について》

《誤表示運賃の過払い分の返還について》
2001年1月19日

《国土交通大臣 扇千景、北海道旅客鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社、社団法人日本民営鉄道協会  宛》

 

昨年11月、JR東日本などの運賃表示の誤りから、利用者から正規の運賃より余分に取得していたことが明らかになりました。運賃の誤表示はJR東日本、西日本、東海3社でも650余駅で発生していますので、全社合わせると無視できない額が不当な収入になっているはずです。

JR各社は、申し出があれば、全額を払い戻すとのことですが、利用者一人ひとりが過払額を証明することが困難であること、損害額が少額であることなどから、実際に請求する人は非常に少なくなるのは当然のことです。

本来は、過剰に払った顧客一人ひとりに返還するべきですが、事実上困難だとしてもJR各社が内部保留するべきでないことは当然です。

 主婦連合会は、以下の点について取り組まれるよう申し入れます。

1.JRは不当料金の徴収が何時からで、その原因は何なのか、経過を明らかにすること

2.誤表示によって得た金額を明らかにし、相当分を社会還元するとともに、その結果を公表すること

3.今後、このような誤りが発生しないよう、再発防止を含め適切な措置をとること

以上