主婦連とは


「2023年度の運動方針」


主婦連(しゅふれん)とは…

主婦連合会の略称です。

主婦連は各地の消費者団体と個人会員からなる連合会です。
事務所は東京の真ん中、JR中央線四ツ谷駅(麹町口)前の主婦会館プラザエフの3階にあります。

主婦連の結成のきっかけは、1948(昭和23)年9月の「不良マッチ退治主婦大会」。当時はゆううつな配給時代で、不良品のマッチを事業者に取り換えさせる活動を通じて、婦人の経済的自覚を高め、暮らしの課題を解決するために団結しようと、奥むめお(初代会長)が声をかけて開いた大会です。
その翌月、主婦連合会が結成されました。
会の目的は「消費者の権利を確立し、いのちとくらしを守るために必要な活動をする」ことです。

 

おしゃもじのこころ・・・

主婦連のトレードマーク「おしゃもじ」がはじめてお目見えしたのは昭和26年9月。

おしゃもじで大鍋の煮物をかきまぜないと焦げついてしまいます。
これは集団活動のコツに通じます。
また「めし取る」=「戦いとる」の意味もこめています。

当時おしゃもじでゆたかなご飯を家族によそうことは、主婦の願いでもありました。

大きな「おしゃもじ」をプラカードにして、主婦のねがいや怒りをこめてさまざまなスローガンを書き、街頭をデモ行進したり、政府に迫ったりしてきました。

 

組織(2023年6月現在)

主婦連組織図

「2023年度の運動方針」

2023年6月7日、主婦連合会総会にて以下の通り決定しました。
~消費者の権利を確立し、いのちとくらしを守る社会をめざします~
■世界に誇る日本国憲法を維持し、国民主権、基本的人権、平和主義を守るために行動します。

■限りある資源、かけがえのない地球環境を守り、持続可能な社会が実現されるように行動します。
   
■税の使い道の監視に努め、公正な税制と格差是正の実現のために行動します。

■東京電力福島第一原子力発電所事故を決して風化させることなく、原発回帰に転換する政策に反対し、脱原発に向けて、省エネをさらに推進し、再生可能なエネルギーへの転換が進むよう取り組みます。

■災害時や感染症の拡大時などに、市民生活を支えるために必要な施策が推進されるよう働きかけます。
  
■国および地方自治体の消費者行政が、真に消費者の権利を確立するための政策を推進するよう働きかけます。
 
■デジタル化の進む社会において消費者の権利が尊重されるよう取り組みます。

■JIS、ISO などの標準化に消費者の意見が反映されるよう取り組みます。
 
■消費者教育・学習の推進につとめます。

■女性の貧困や労働差別、子育て環境の困難を生み出している社会構造を是正し、誰もが性別の違いにとらわれず、自分らしく生きることができるジェンダー平等の社会実現のために取り組みます。
   
■子どもの権利が、社会の意識の変革や政策を通して実現されるよう働きかけます。
  
■「主婦会館プラザエフ」を拠点に情報発信や啓発活動を展開し、運動の活性化を図ります。