今年も暑い夏になりそうです。近頃、電気を使用せずに冷感を得られるさまざまな「冷感グッズ」が販売されています。そのような「冷感グッズ」のひとつに「水にぬらすだけでひんやり」など、水でぬらして首等に巻くことで冷感が得られることをうたったタオル(以下、「冷感タオル」)があります。
2011年に入り、このようなタイプの「冷感タオル」を使用して「湿疹がでた」や「赤く腫れた」等の苦情相談が国民生活センターに複数件寄せられ、その内、3件について調べたところ、いずれの商品からもアレルギー性の接触皮膚炎を起こすとの報告がある「イソチアゾリノン系」(※)の防腐剤が検出されたと国民生活センターが報告しています。
(※)イソチアゾリノン系の防腐剤は、皮膚刺激性及びアレルギー性の接触皮膚炎を起こすおそれがあることが知られており、ヨーロッパ等では、1980 年代から重篤なアレルギー性の接触皮膚炎を起こすと報告されています。
【冷感タオルを使用するときの注意】
(1)冷感タオルによる皮膚障害などの被害を防ぐため、開封後、冷感タオルを初めて使う前に、ぬるま湯等で必ずよく洗ってください。防腐剤を除くためです。
(2)冷感タオルの使用により腫れや湿疹など皮膚に異常を感じた場合は、使用を中止し、専門医に相談してください。
(参考)
平成 24 年1月 19 日 独立行政法人国民生活センター公表資料 「水でぬらすだけで冷感がえられることをうたったタオル―湿疹・かぶれの原因になることも―」http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20120119_1.html