食品安全委員会・・グリシドール脂肪酸エステル及びグリシドールの毒性に関する情報の収集、体内での影響調査、遺伝毒性についての試験、の3項目を急ぐ。花王からの、グリシドール脂肪酸エステルの低減と安全性評価に関する資料の提出(11月末予定)を待つ。
厚生労働省・・トクホの管轄は消費者庁へ移った。安全性評価とグリシドール脂肪酸エステルの低減について、食品安全委員会と花王へ指示を出した。科学的データに基づいた判断が大事である。結果を待ち、関係機関と対応を考えていく。
消費者庁・・健康増進法の移管を受け、トクホ制度に関しては今後消費者委員会に諮問していくこととなる。エコナの問題については食品安全委員会の評価を注視していく。
花王(株)・・総合判断でエコナは「安全」と確信している。トクホ認証の自主取り下げは考えていない。不安の解消のため、グリシドール脂肪酸エステルを一般食用油と同等レベルに低減できるまで一時販売を自粛することとした。安全性評価と新しい測定方法の開発を進めていく。
参加者意見・・
- “念のため”の調査(‘03)開始の時にトクホを取り下げるべきだった。
評価結果が出ていないものにトクホの推奨を続けることは理解できない。 - リスク管理機関は予防的観点から対応すべきである。
- 健康被害に関する疫学調査の実施を要望する。
- 発がん性を示唆するデータもあるのに「問題ない」という花王はおかしい。
- トクホ制度全体の見直しが必要である。
- 消費者庁には、被害を未然に防ぐ視点が必要!
等