強化ガラスは、強度が高く衝撃に強いことから、建物、自動車の窓、家具、食器などに広く利用されています。強化ガラスは普通のガラスに比べて高い強度を持っていますが、割れないガラスではありません。微細な傷や急激な温度変化により破損することがあります。一般的なガラスと異なり、破損すると細片となって激しく飛散する特徴がありとても危険です。
強化ガラス製の鍋蓋の特徴や取扱いについては、一般的には、取扱説明書や製品自体に付けられる「家庭用品品質表示法に基づく表示」に記載されています。しかし一部注意表示がない可能性もありますので、以下の点に注意して使用して下さい。
●急激な温度変化(特に急冷)を与えないようにしましょう(十分冷えてから洗うなど)。
●傷が付くような使い方は避けましょう(クレンザーや金属製タワシなどは使用しない、衝撃を与えない)。
●傷や亀裂等を見つけたらすぐに使用をやめましょう。
●鍋蓋は鍋の大きさに合ったものを使用して、蓋が直接熱せられないようにしましょう。 コンロの火の近くに置かないよう注意しましょう。
消費者庁は平成 24 年4月に強化ガラス製鍋蓋に関する注意喚起を行っていますが、それ以降も事故件数は増加傾向にあり、27年8月再度注意喚起をしました。東京都では平成30年3月に実験映像と共に注意喚起しています。
(参考)
平成27年8月消費者庁HP
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/150826kouhyou_1.pdf
平成30年3月東京くらしWeb
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/attention/kigai_kyoukaglass_20180323.html