ノートパソコン・モバイルバッテリー及びスマートフォンに搭載されたリチウムイオンバッテリーによる事故が年々大幅に増加しています。全体の約7割は火災等の拡大被害に至っています。
事故件数のおよそ8割が製品の不具合によるものですが、約3割はリコール対象製品によるものであり、回収や交換などが適切に行われていれば防げた事故も多いと考えられます。まずは、お手持ちの製品がリコール製品に該当していないか確認してください。(リコールの検索・NITEhttp://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php)
また、落とす・分解するなど使用者の誤使用や不注意による事故も発生しています。持ち運ぶ機会の多い製品だけに、状況によっては被害が拡大するおそれがあり注意が必要です。
<事故事例>
■使用していたノートパソコンから発火し、製品と周辺を焼損する火災が発生。
⇒ リコール製品と知らずに使い続けたことで発生した事故。
■モバイルバッテリーを充電しながら就寝していたところ、製品と周辺を焼損する火災が発生。
⇒ 就寝中は充電を控えるか、枕元や寝具の側で充電せず、燃えやすいものが周囲にない場所で充電を。
■ズボンのポケットに入れていたスマホが発熱・発煙し、火傷を負う事故が発生。ポケットにスマホを入れた状態で転倒したため、衝撃で内部ショートが生じて異常発熱、焼損したものと考えられる。
⇒ リチウムイオンバッテリー搭載製品を落とす、ぶつけるなどしないよう十分注意してください。変形などを生じた場合には、購入店などへ継続使用可能か相談してください。
<詳しくは…NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)ホームページ>
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170727.html