会長 河村 真紀子
今年は戦後80年を迎えます。主婦連の設立は1948年ですから、終戦からたった3年後、混乱する社会の中で、女性たちがいのちと暮しを守るために立ち上がったことがわかります。消費者運動黎明期における、私たちの大先輩たちの高い熱量と行動力に改めて感銘を受けます。
時代は移り変わり、失われた30年とも言われる経済の低迷期があり、そこから抜け出さぬままに日本の超高齢化、超少子化は加速度をつけて進み、AIが社会、生活の至る所で人間に代わってその能力を発揮する社会に私たちは今生きています。
経済政策と消費者政策は持続可能な社会の車の両輪との理念を掲げて設立されたのが消費者庁でしたが、いまだ私たちが思い描いた行政機関になっているとはいいがたい状況です。
わたしたち消費者による個人消費は日本のGDPの50%以上を占めています。安全安心な消費生活こそが社会を支えるのであって、企業の事業のしやすさを優先しても「持続可能な開発」は実現されず、人々の幸福度は上がりません。
いま、世界の混乱、不安定は増すばかりです。戦争、紛争は解決するどころか、国際政治は混迷を極めていると言えます。米国のトランプ大統領の繰り出す経済政策の「ディール」によって、日本の消費者保護ルールが「交換条件」のように差し出される懸念も払拭できません。
また昨年来のお米の品薄と高騰、備蓄米を巡る目まぐるしい政府の動きを目にし、私たちの主食を守るため農業政策の転換の必要性を強く認識させられます。
私達消費者団体の踏ん張りが本当に重要な局面になっていると感じます。
新しい運動年度がスタートしました。平和、エネルギー、食・製品・取引の安全、表示の問題など、いのちとくらしを守る運動を、ご一緒に更に前に進めてまいりましょう。(2025年6月11日)
副会長 柿本 章子
総会にて承認をいただき、引き続き副会長を務めることになりました。主婦連合会の運動方針である~消費者の権利を確立し、いのちとくらしを守る社会をめざします~に沿った活動に誠実に取り組むことを心がけてまいります。また、内外の関係団体の皆様との連帯を大切にし、活動をひろげる努力をいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。(2025年6月11日)
副会長 田辺 恵子
引き続き、副会長を務めさせていただくことになりました。
微力ではありますが、真摯に取り組んでまいりたいと考えております。
平和なくらしと消費者の権利が守られるよう、皆様と共に学び、行動してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(2025年6月11日)
副会長 平野 祐子
今年度、副会長を拝命しました平野祐子です。
社会を取り巻く状況は悪化を続けています。一方でインバウンドの増加で辺境地と言われているところも賑わって華やかささえ感じます。
しかし、国民の中には老若男女問わず、声を上げることもできずに隅に追いやられている人が少なからず存在していることを看過してはいけないと感じています。また、多くの消費者団体が高齢化などの問題で活動できず、しばしば主婦連合会が頼り、頑張って欲しいと思いを託す言葉をかけられます。
高齢化は主婦連も同じです。しかし、「年齢を理由に諦めない!」精神が主婦連にはあります。1つの団体ではなし得ないことも、団体の連携を集めて取り組んでいくことが益々必要となっています。一緒に頑張りましょう!(2025年6月11日)
歴代会長
奥 むめお 1948年~1989年
高田 ユリ 1989年~1991年
中村 紀伊 1991年~1995年
清水 鳩子 1995年~1999年
和田 正江 1999年~2003年
吉岡 初子 2003年~2005年2月
兵頭美代子 2005年2月~6月 (会長代行)
兵頭美代子 2005年6月~2008年6月
山根 香織 2008年6月~2015年6月
有田 芳子 2015年6月~2021年6月
河村真紀子 2021年6月~現在