2022年1月21日
食品添加物の不使用表示に関するガイドライン案に関する意見
主婦連合会
【意見】
今回のガイドライン案で示された10の類型を表示禁止とすることに基本的に賛成します。
【理由】
10の類型を表示禁止とすることによって、消費者を混乱させるような欺瞞的表示をなくす方向に役立つと考えます。
その一方で、そもそも添加物表示については、現行の義務表示が消費者にとってわかりやすいものとなっていません。現行ルールは物質名表記を原則としつつ、「一括名」、「簡略名」、「表示免除」などの例外規定によって食品の実態を必ずしも表しておらず、消費者にはどんな添加物が使用されているのか判別できないということが根本的な問題と考えます。このように義務表示が不十分なまま、「無添加」、「不使用」といったアピール表示が行われていることが問題です。使われた添加物の名称と用途が例外なく表示されるようなルールとするべきです。
今回のガイドラインに示された表示禁止事項に該当するものについては、消費者のみならずガイドラインを遵守する事業者の不利益とならないよう、しっかりと取り締まることを求めます。
食品は消費者のいのちと健康にかかわるものです。食品表示が消費者の選択する権利の確保に資するものとなるよう、引き続きの改善が求められます。
以上