【意見書】《プリオン専門調査会に関する質問》

2006年4月7日

食品安全担当大臣
食品安全委員会委員長 宛

プリオン専門調査会に関する質問

主婦連合会

3月31日付けでプリオン専門調査会の12名の委員のうち5名の委員が再任を辞退されたということは、異常な事態で、このまま見逃すことはできません。この5名の委員は米国産牛肉の輸入再開について慎重な意見を発言されてきました。

報道によれば、5名の委員は食品安全委員会の科学的知見に基づいた中立公正な立場への疑問、昨年の米国・カナダ産牛肉についての評価結果の取りまとめ方への疑問などを理由に再任を辞退されたとのことです。

昨年5月から10月までプリオン専門調査会は、厚生労働省及び農林水産省からリスク評価を要請されていた米国・カナダ産牛肉について、専門調査会を10回開催し、評価結果を取りまとめ、食品安全委員で検討・了承の上、プリオン専門調査会の評価結果通りに厚生労働省・農林水産省に通知しています。

 実質的に評価結果を取りまとめたプリオン専門調査会の12名中、半数に近い5名の委員が再任を辞退したという事態は、食品安全委員会の信頼を揺るがすものです。今回の再任辞退の経緯および今後の専門調査会のあり方に関し、4月21日までに下記の質問に文書でご回答ください。

1.今回の委員再任辞退についてどのようにお考えですか。

2.4月1日に新たに任命されたプリオン専門調査会は、昨年取りまとめた評価結果の前提条件である日本向け輸出プログラムが遵守されなかったという実態を検証し、改めて米国産牛肉のリスク評価を実施すべきと考えます。この点についてご見解をお聞かせください。

以上