【要望書】《通勤線駅構内での酒類販売中止を再度求める要望書》

《通勤線駅構内での酒類販売中止を再度求める要望書》
2003年4月17日

《内閣府国民生活局 市民活動促進課》

 

2001年1月26日、山手線・新大久保駅のホームで酒を飲んでいた男性がふらついてホームから転落、助けるために線路に降りた男性2人も巻き添えになって、3人が死亡するという痛ましい事故が起きました。
この事故を機に、ホームからの転落事故を防ぐ安全対策が急務であるという世論が強まり、同年2月16日JR東日本と東日本キヨスク株式会社は「山手線、及び山手線内を走る総武線(秋葉原?新宿間)・中央線(東京?新宿間)のホーム上での酒類販売を自粛する」ことを決定しました。

私たちは、この自粛決定を一歩前進と評価していました。ところが、2年間自粛してきた酒類の販売を、本年2月15日から再開するとの報道がありました。報道によると、酒税法で2年以上酒類を販売しないことによって酒類販売免許が取り消されること、1店舗あたりの売上が減少していること、乗客が酒類の購入を望んでいること、を理由に挙げています。

この理由から受け取れるのは、?JRが鉄道の本分である乗客の安全確保よりも、売店の収益を重んじているということ。そして、?帰宅するまで待ちきれずホームや車中で今すぐに飲みたいという「酒飲み」の便宜を図り、このような飲酒者に迷惑している多くの乗客のことはまったく顧みていないということです。

JR通勤線のホームや構内には、売店で酒を買って立ち飲みをしたり、車内に持ち込んで酒盛りをしている人々がいて、酒臭や酔態が他の乗客に対する大きな迷惑になっています。喫煙や携帯電話は規制されているのに、飲酒についてはなんら規制がなく、まさに「飲酒天国」です。

酔客が増えれば事故の危険性も当然高まります。鉄道の<運転の安全確保に関する省令>は、「安全の確保は運輸の生命である」と定め、「従業員は協力一致して事故の防止に努め、もって旅客及び公衆に損害を与えないように最善をつくさなければならない」と定めています。

それなのに、どうして通勤線のホームで酒類を売り、飲酒を促すようなことを再開するのでしょうか。そもそも駅自体が、酔客(嘔吐や喧嘩、駅員への暴力、ホームからの転落など)に悩まされているはずではありませんか。

駅は酒場ではないのです。

私たちは、山手線圏内のホームでの酒類販売再開の中止を強く求めます。

また、2年前の申し入れ時同様、以下の3点を安全対策に盛り込まれるよう、再度要望します。

 

1 通勤線の駅構内での酒類販売を中止すること。

2 ホームでの飲酒を禁じること。

3 転落等の事故の危険性を訴えるなどして、酔客を減らす積極的な努力をすること。