《「雪印の乳製品による食中毒」について要望》
2000年7月7日
《雪印乳業株式会社 宛》
私たち消費者は、雪印大阪工場製牛乳に端を発した一連の食中毒事件に対して、深い憤りを覚えます。危機管理の甘さに加えて、不誠実な対応、情報の隠蔽、ならびに消費者の信頼を裏切った生産管理に対して、私たちの不信感は頂点に達しています。
牛乳は主食に告ぐ重要な食品です。今後二度とこのような事態を起こすことのないよう、安全管理体制の強化、社内体質の改善を強く求めるとともに下記の点を要望します。
1.早急に事故の原因を究明し、結果を全面公開する
2.一万人に及ぶ被害者の救済・対応を早急に行う
3.事故の再発防止策等を消費者に開示する
《厚生省 宛》
雪印乳業株式会社の問題は一社のみならず、乳業業界全体に対しても不信・不安感を持たざるを得ません。食品安全行政を担当する厚生省に対する不安感もつのっています。HACCPに関してもその信頼を裏切ることになりました。
HACCPのあり方をはじめ、食の安全を確保するための抜本的な厚生行政の見直しが急務です。
消費者の信頼を取り戻すため、積極的な対応を求めるとともに、その内容について早急に広く知らせることを要望します。