《「サッカーくじ」導入反対の要請》
1997年10月3日
《参議院文教委員 宛》
青少年に人気の高いサッカーを対象とする「サッカーくじ法案」(スポーツ振興投票実施法案)を導入することに強く反対します。
「サッカーくじ法案」は各界各層の反対により、6度にわたって国会上程が阻止されて来ました。
「サッカーくじ」の導入は、スポーツにギャンブルを持ち込み、試合の勝ち負けという結果のみに関心が集中し、スポーツの精神と文化の発展を阻害する要因となることは明確です。さらに、青少年の夢やあこがれとなっているサッカーにギャンブルを持ち込むことによって、ギャンブルの風潮を広げ、青少年に悪影響を及ぼすことは避けられません。
スポーツは、子供や若者、高齢者など、すべてのひとにとって基本的な権利であり、その要求を実現するためには国や自治体の役割をうたったスポーツ振興法を実効あるものとして行かなければなりません。そのためには、財源をギャンブルの収益金に依存するのではなく、国民生活優先を目指している政府が、国のスポーツ予算を抜本的に見直すことが必要です。
以上の趣旨から、「サッカーくじ」を導入しないよう強く要請します。
なお、衆議院本会議で「サッカーくじ法案」が採択されましたが、参議院においては、国民の意向をうけて廃案にするよう再度お願いします。