《規制緩和推進計画の改定に関する意見》
1996年5月23日
規制緩和推進計画が3年に前倒しとなり、1700余りの項目について緩和の方向を出されたことを評価する。規制緩和は、事業者、消費者ともに自己責任を負うことは申すまでもないが、消費者が事故責任を取れるだけの環境整備がととのっているかという視点から見ると問題が残っていると思う。
また、規制緩和が実施されたにもかかわらず、競争原理が働きにくい業界のカルテル体質があることも否定できない。
消費者の立場から、以下の意見を述べる。
1.情報公開とプライバシー保護
(1)金融の自由化と情報開示
(2)職業紹介の規制緩和と比較情報
(3)診療録等マルチメディア活用とプライバシー保護
2.安全と規制
(1)化粧品の並行輸入と規格・基準
(2)食品添加物などの規格・基準の国際平準化
3.競争政策
(1)再販制度
(2)持株会社規制
以上