2010年7月28日
農林水産大臣 宛
米粉使用食品に関する要望
主婦連合会
昨今「米粉」は米の消費拡大策の一環として政府も力を入れ、研究開発も進んでいることから消費者の関心も高まっています。それに伴い米粉を使用した様々な食品が販売されていますが、不適切と思われる表示が見受けられます。別添の包装紙コピーにあります「あきたこまち米使用・純米クッキー」は秋田県内で販売されている菓子で、その表示から、原材料として米粉を100%、あるいは相当程度使用した焼き菓子であることを思わせますが、実際の米粉使用量はごく微量です。
原材料名表示欄には「小麦粉、砂糖、鶏卵、コーンスターチ、マーガリン、ぶどう糖、食塩、あきたこまちパウダー、膨張剤、[クリーム]蔗糖、直物油脂、全粉乳、脱脂粉乳、ココアバター、乳化剤(大豆由来)、香料」とあり、米粉の使用は食塩よりも少ないことを示しています。秋田市内の販売者に問い合わせたところ、「米粉の使用は0.005%」との回答でした。
米粉パウダーを0.005%のみの使用で「あきたこまち米使用・純米クッキー」と表示して販売することは、消費者を明らかに誤認させるものであり、不適切です。「純米」と表示できるのは米粉100%使用時に限ること、原材料に米粉を使用している場合はその使用割合を表示させることが必要と考えます。
農林水産省におかれましては、こうした事例が全国で広がっていないか早急に実態を調査するとともに、表示の適正化に向けた対応をとるよう要望します。なお、ご検討の結果を8月20日までにご連絡いただきたく、お願い申し上げます。
以上