扇風機とエアコンの長期使用による事故

家電製品には寿命があります。長い間使っている扇風機やエアコンの症状をチェックしましょう。何か異常が見られたら、使用するのをやめましょう。

■扇風機
昨年の夏、使用中の扇風機付近から出火し、住宅を全焼して1人が重度のやけどを負った事例があります。
事故の理由は、30年の長期使用により、部品から異常発熱が生じ、スパークが発生して周囲のほこり等に着火したものです。また、スイッチを入れたまま、その場を離れていました。

扇風機に次の症状がみられたら使用を中止してください。
(1)スイッチを入れてもファンが回らない
(2)ファンの回転が遅かったり、不規則だったりする
(3)モーター部分が熱い、焦げ臭い
(4)モーターから異常な音がする
(5)コードが折れ曲がったり破損している
(6)スイッチを入れても回らないが、叩くと回り出す

■エアコン
スイッチを入れていなかったエアコンのコンセントから発火し、カーテンが焦げたという事例があります。
電源プラグをコンセントに長期間差し込んだままだったため、電源プラグにほこりや湿気等がたまり、トラッキング現象が発生して発火したものです。
長期間使用しないときは、コンセントから電源プラグを抜き、ほこりがたまらないように清掃しましょう。

エアコンに次の症状がみられたら使用を中止してください。
(1)電源コードやプラグが異常に熱い
(2)焦げ臭い
(3)ブレーカーがひんぱんに落ちる

<(独)製品評価技術基盤機構製品安全センターのPSマガジンより>