介護ベッドによる事故に注意

高齢化が進み、病院だけでなく、家庭での介護ベッドや関連用具による事故が多発しています。
2007年度から2011年度の5年間、NITEの製品安全センターに通知された介護ベッド等による事故は、179件ありました。設置方法に問題があるなど、介護ベッドの使いはじめに発生することが多くなっているようです。

事故防止のために・・・
■ベッドを使用する前に、サイドレールやベッド用グリップ、ボードの周りに頭、首、手足が入りそうなすき間があるか確認してください。必要に応じて、隙間の小さいものに交換するか、すき間をクッションなどでふさいでください。
■ベッドとマットレス、サイドレール、ベッド用グリップの組み合わせが合っているか、確認してください。すき間に頭や首、手足が入り込むおそれがあります。
■ベッドの周りの家具や壁との間に身体が挟まりそうな空間はないか、確認してください。すき間に身体の一部が入り込む恐れがあります。
■ベッドの周りは整頓されているか、ベッドの上や下にものを置いていないか、確認してください。ベッドの使用者がものを取ろうとして身を乗り出し、転落、またはすき間に挟まる恐れがあります。

【事故例1】
・ベッド用グリップの固定レバー部に寝間着の襟首の部分が引っかかり、窒息状態となって死亡した。

【事故例2】
・ベッド用グリップやサイドレールのすき間に首・腕・足などが挟まり、重傷を負った。

【事故例3】
・1人で歩けない要介護者に、転落防止用のサイドレールを取り付けられないベッドを使用したため、ベッドから落ちて骨折した。

<(独)製品評価技術基盤機構製品安全センターの「介護現場における介護ベッド等による事故の防止について(注意喚起)」より>