東京消防庁管内では、過去5年間に16人の子どもがアルコール飲料の誤飲で救急搬送されています。そのうち9人が、1歳から3歳までの乳幼児。また、昨年(平成23年)搬送された子どもは9人もいたそうです。
誤飲の原因は「清涼飲料と誤認して飲んだ」(10人)が過半数を占めています。見た目でアルコール飲料であると判別できなかったため事故につながったと考えられます。
グラスなどに入ったアルコール飲料を子どもが誤って飲まないように注意しましょう。
また、缶入りアルコール飲料の中には、新鮮なフルーツが描かれているなど、清涼飲料と間違いやすいものもあります。缶に記されている「酒マーク」やアルコール分表示は、まだ字の読めない子どもには理解できません。特に誤飲のおそれがあります。アルコール飲料については、子どもの目や手の届かない場所への保管を心がけましょう。
【消費者庁「子ども安全メール」より】
9月27日、消費者庁は上記「子ども安全メール」を配信しました。2010年11月には、国民生活センターが「子どもがジュースを飲んだら酔っ払った!?」と題して、消費者庁と同じような注意喚起をしています。
清涼飲料水であれば、果汁の使用割合によって、果汁のしずくや果実のスライスなど使用できる図柄に基準があります。しかし、アルコール飲料はこの基準から除外されています。缶入りアルコール飲料の中には、「酒マーク」がついているものの、果汁滴る果物の図柄が描かれているものもあり、果汁たっぷりの清涼飲料と間違いやすいのです。
アルコール飲料には「お酒マーク」がついています。子どもに飲ませる前に確認しましょう。
【同様な事故が続いていることから、注意喚起だけでは事故はなくならないことが分かります。清涼飲料とアルコール飲料の境目が一見して分かるような図柄の基準が必要なのではないでしょうか。】