【パブコメ】「法人タクシー事業者による交通サービスを補完するための地域の自家用車・ 一般ドライバーを活用した有償運送の許可に関する取扱い」の制定案への意見

2024年3月9日

国土交通省物流・自動車局旅客課 御中

 

「法人タクシー事業者による交通サービスを補完するための地域の自家用車・
一般ドライバーを活用した有償運送の許可に関する取扱い」の制定案への意見

 

 主婦連合会

 

1.制度の概要
(2)許可に対する条件
・使用する自家用車について

(意見)
安全性が担保されるように車両の種類や整備状況などについての明記が必要です。また、利用者が一目でタクシーと区別することができるように、統一マークの添付などが必要です。

(理由)
車両数についての記述はありますが、一般ドライバーが使用する自家用車に対する要件はありません。車両の種類や整備状況などについて明記してください。また、「自家用車活用事業であることを外部に表示すること」とありますが、わかりやすい統一マークを適切な大きさと色で作成し、貼付箇所を指定するなど、利用者が明確に判断できるようにしてください。

 

・ドライバーについて

(意見)
ドライバーの健康状態や勤務時間などの管理について、利用時の確認管理をきちんと行うように定めてください。

(理由)
利用者の安全安心のために不可欠な事項だからです。

 

・運送形態・方法について

(意見)
「タクシー事業者が運送責任を負う」とありますので、タクシー事業者を通さずに運転手が利用者を運送することがないように措置を定めてください。

(理由)
責任の所在が明確である必要があります。

 

(意見)
運賃の支払いは原則キャッシュレスとありますので、利用者が使いやすいアプリを利用することが望まれます。また、キャッシュレスに不慣れな利用者への配慮や通信障害時等、利用者が困らないようにしてください。
配車アプリやキャッシュレスアプリの利用者情報については、セキュリティ及びプライバシーの観点から管理をきちんと行ってください。

(理由)
スマホアプリなどに不慣れな消費者に不利益がないようにする必要があります。また、セキュリティ及びプライバシーの点で、消費者に不利益や被害がないようにすべきだからです。

 

2.今後のスケジュール

(意見)
拙速な制度導入ではなく、消費者として、安全と安心が担保された輸送サービスの提供を望みます。

(理由)
交付・施行が令和6年3月となっています。パブリックコメントの実施要項には、「本案はあくまでもたたき台であり、広く国民の皆様の意見・情報を募集したうえで、その内容を決定してまいります」とありますが、パブリックコメントの〆切からほとんど検討期間がなく、あまりにも拙速な実施と言えます。移動サービスの供給不足は深刻ですが、様々な点が未整備であり、安全安心な運輸のためにこのような短期間で実施できるのか疑問です。拙速な導入により、トラブルが発生したときに困るのは利用者であり、運転者です。タクシーの運転手不足、運転手の高齢化、海外観光客の増加、地方の過疎化、需要と供給が不釣り合いになっている状況は問題だと思いますが、消費者への検討の経緯等の説明が不十分であり、置き去りの感があります。自治体の運営によるライドシェア導入も相次いでいます。タクシー事業者運営のものとどう区別されるのか、差はわかりにくくはないのでしょうか。また、自治体運営でもタクシー事業者と連携するなど、様々なシステムが検討されているとのことですが、混乱しないかという懸念があります。そこへ新法が制定され異業種からの新規参入が始まれば、ますます混乱することになりかねません。消費者の命を乗せて走る運輸サービスは、全体としての制度設計や、逆に細かい地方ごとの対策など、利用者の立場に立った慎重・丁寧な議論が必要です。

以上