【抗議書】《雪印食品の国産牛肉偽装事件について強く抗議します》

《雪印食品の国産牛肉偽装事件について強く抗議します》
2002年1月25日

《雪印食品株式会社、雪印乳業株式会社、農林水産大臣  宛》


1.雪印食品が自社の保有する輸入牛肉を国産牛肉と偽り、国に買上げを求め、国の対策費をだまし取った行為は消費者として、納税者として許すことはできない。

2.狂牛病患蓄の発見から4ヶ月にわたり取り組んできた狂牛病対策の信頼を裏切るものである。政府による10月17日以前解体の国産牛の買上げ、焼却の費用、約300億円は私たちが納めた税金である。自社の利益のために輸入牛肉を国産牛肉と偽り税金をだまし取る行為は極めて悪質な詐欺である。
農林水産省、兵庫県などによる調査と警察による捜査によって事実を明らかにし、厳正な処罰が行なわれるよう求めたい。

3.雪印食品の親会社である雪印乳業は一昨年牛乳による大規模な食中毒事件を起こし、危機管理の甘さ、消費者の信頼を裏切る生産管理、情報の隠蔽などが問題となった今回の雪印食品の犯罪は親会社が一昨年起こした事件が反省、教訓として全く生かされていないことが明らかである。

4.雪印乳業・雪印食品は国民の生命と健康に関わる食品を製造しているとの自覚が全くないと言わざるを得ない。社会的責任が厳しく問われなければならない。食品産業としての責任を強く追及するものである。

5.農林水産省は、このような犯罪がやすやすと行なわれることを可能とした杜撰な管理体制を取った責任を明確にすべきである。

以 上