《狂牛病の誤報についての抗議文》
2001年9月17日
《農林水産大臣 宛》
狂牛病疑惑により廃棄されたと発表されていた牛が、実際には肉骨粉として転用され、しかも一部は流通した可能性を否定しきれないなど、相次ぐ訂正が発表されました。いかなる言い訳があるにせよ、人の命と健康に重大な影響があるという視点に欠けた農水省の対応の不手際と無責任な誤った発表に強く抗議します。
農水省は9月10日に「牛海綿状脳症(BSE)を疑う牛の確認について」の発表の中で、「今後とも、防疫推進の徹底と風評被害防止のため、プレスリリースの発出等により適切な情報の提供に努める」と述べていますが、農水省自身がこれを裏切りました。
「適切な情報」の第一要件は「正確」です。「正確でない誤った情報」を発表して、後日、相次いで訂正した農水省の責任は重大です。消費者の信頼を裏切った結果、風評被害拡大の第一の責任は農水省自ら負うべきです。
今後の信頼回復のため、早急に下記の実施を強く求めます。
記
今後、徹底した農水省自らの調査に基づく、正確な情報を随時迅速に発表すること
今回の誤った発表に至った経緯を調査し、責任の所在を明確にすること。さらに責任者にはその責任を取らせ、事実を公表すること
以上