第11回「地震の備え」について

【100人アンケートの結果】

第11回「地震の備え」について

調査時期 2007年11月
配布数 100
回収数  73
回収率  73.0%

 10月1日から気象庁が「緊急地震速報」という情報配信システムを始めました。大きな地震に対する日頃の備えについてお尋ねしました。

Q1.「緊急地震速報」についてご存知ですか?

 

Q2. 身を守るためには最低どの位の時間があったらよいと思いますか?

 

Q3.大きな地震に対して、備えていることがありますか?(複数回答)

◎「自由意見」はこちらに掲載しています。

 10月1日からスタートした「緊急地震速報」は9割の人がすでに知っていました。緊急地震速報が流れても、数秒から数十秒しか時間がないとのことですが、身を守るためには半数の人が30秒以上、4割強の人が30秒ぐらいの時間は必要と考えています。大きな地震への備えとしては、6割弱の人が水や食料をすでに準備しており、半数の人が防災グッズや家具の転倒防止を施していました。回答者の半数近くにあたる33人が地震保険に加入していたのは、地震保険は高いといわれながらも、必要性を感じる人が増えているのかもしれません。
 現状の地震緊急速報では、あまりにもわずかな時間しかなく、短時間に何をしたら安全なのかを日頃から広報してほしいという声がありました。地震の備えをしなければと思いながら、何も手を付けてこなかった、手始めに家族との連絡方法を確認しあう、防災グッズをそろえたいという声も多く寄せられました。防災グッズや地震保険は高い、という意見も幾つかありました。3日分は行政に頼らない備えを目標にしているという人がいる反面、地震災害の復興には莫大な費用がかかるのは明らかであるのだから、行政は被害を抑えるために大地震の起きる前に税金を使うことを検討すべきだ、という意見もありました。最新式エレベーターは揺れを感知してもよりの階で止まるといわれているが、旧式エレベーターはいまだ数が多いだけに、旧式エレベーターを調査し早急に新しいシステムに改善を望む声もありました。大型犬は家において人間だけ避難した方がよいか悩んでいる人もいて、それぞれの家庭の事情ごとに、緊急時の具体的な心構えを考えておくことが求められているかもしれません。

 「市町村の防災センターやマンション管理業者からの依頼です」などと名乗って、「緊急地震速報」の受信装置を家庭へ設置することを行政が義務化しているかのような説明を行い、販売しようとする業者が現れているそうです。気象庁が受信装置の設置等を義務付けたり、あっせんしたりすることはありませんので、ご注意ください。