【社会部】【食パンの表示についての調査】

昨今の高級食パンブームで、食パンのみを取り扱う専門店を多く見かけるようになりました。また通販、期間限定のポップショップなどでも幅広く販売されています。それぞれに特徴を出し、差別化して販売しており、その製造方法なども多様なようです。

いわゆるパン屋さんで、焼きたてをそのまま店頭で販売している場合と、包装してスーパーなどの棚に並べられたものでは、表示ルールが違います。包装された食品には食品表示法に基づく表示義務が課せられますが、包装されていないものには義務がないため、例えば使用された原材料や添加物等について知りたい時は、店員に尋ねたり、HPなどで調べたりする必要があります。

私たちは、身近に売られている食パンの表示の仕方、キャッチコピーなどに注目して調査し、26品についてまとめてみました。それぞれのメーカーのHPや店舗での聴き取りによって得られた情報も追記しました(価格については、店舗によって変動すること等により省きました)。

2021年9月
主婦連合会 社会部

 

<調査概要>

■調査期間

2021年3月~6月

■調査内容

東京都、神奈川県で市販されている食パン26種類を購入。

外袋に記載されている内容及び店頭にあるポスターや店員からの聞きとり、など。

■調査結果

調査結果は、別紙一覧表にまとめました。

(一覧表へ)  https://shufuren.net/PDF/syakai-bu-shokupan(21.09.30).pdf

 

その際気づいた点は、下記のとおりです。

  • 使用された食品添加物は原則すべて記載することになっているが、一括表示などの制度により、どのような食品添加物が使われているのかわからない。
  • 同じ食材がメーカーによって、「原材料」に記載されたり、「食品添加物」に記載されたりしている。
  • 国産小麦粉と国内製造の小麦粉の違いが分かりにくい。
  • パンに使用されている小麦粉はブレンドされていることが多く、生産国が分からない。
  • 店頭で原材料等について尋ねても答えられない店員が多い。

■参考資料
消費者庁HPより 「食品添加物表示に関するマメ知識」
食品添加物表示 (caa.go.jp)

または
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/food_additive/assets/food_labeling_cms204_210408_01.pdf(外部リンク)
から見ることができます。