【意見書】小林製薬「紅麹」関連商品の即時販売禁止と徹底した原因究明・再発防止を求めます

申し入れ・要望

2024年3月27日

内閣総理大臣 
厚生労働大臣 
農林水産大臣 
消費者及び食品安全担当大臣  
消費者庁長官 
消費者委員会委員長  宛

 

小林製薬「紅麹」関連商品の即時販売禁止と徹底した原因究明・再発防止を求めます

主婦連合会

 小林製薬の「紅麹」のサプリメントによる腎疾患等の健康被害による被害者は、現時点で死亡2名、入院106名にのぼることが報道されています。同社は商社や食品メーカーなど52社に問題の「紅麹」を原材料として供給したことを明らかにしており、いまだ被害の全容は把握できていない状況です。
 一部に意図しない成分が含まれている可能性があり、原因の特定を急いでいるとのことであり、小林製薬及び供給先のメーカー等が自主回収を進め、厚生労働省は大阪市に対し、食品衛生法に基づき製品の廃棄命令などの措置を取るよう通知を出したことが報道されています。
 私たちは、小林製薬による情報提供の遅れ、自主回収まかせの行政による対応の遅れにより、被害の拡大を招いていることを強く懸念し、行政機関による迅速な対応を強く求めます。4月より厚労省より食品衛生基準行政が消費者庁へ移管されますが、移管の手続の混乱により今回の問題の対応に決して遅れ等が生じることが無いようにして下さい。
 これ以上の被害拡大を防ぐために、また原因究明と再発防止が的確に行われるよう、問題の「紅麹」関連の全商品の即時販売禁止を含め、以下のことを求めます。

 

1. 小林製薬及び供給先の事業者がこれまでに販売した「紅麹」関連商品を直ちに販売禁止とすること。

2. 消費者に対して、小林製薬が供給した「紅麹」が含まれるすべての食品のリストを公表し、直ちに摂取を止めるよう広く注意喚起を行うこと。

3. 健康被害の全容を把握し、被害者を適切に救済すること。

4. 直接的要因に留まらず、組織的、構造的問題を含め本件の原因究明を行い、的確な再発防止策を施すこと。

5. 安全性を事業者任せとしている機能性表示食品制度のあり方そのものについて、抜本的改革を進めること。

以上