【声明】《消費税増税の閣議決定に抗議するとともに、消費税増税の中止を求めます》

申し入れ・要望

 2013年10月11日

消費税増税の閣議決定に抗議するとともに、消費税増税の中止を求めます

主婦連合会

 10月1日、政府はこれまでの国民の切実な声を無視し、閣議で来年4月から消費税を8%に引き上げることを決定しました。主婦連合会は、この決定に強く抗議するとともに、その実施の中止を求めます。消費税は低所得者ほど負担率が高く、応分負担を原則とする本来の税制に逆行する不公平なものです。政府は、税率アップの理由として、4月以降の経済指標の改善をあげていますが、消費者の生活実態は、不安定雇用、若者の就職難、給料減額、格差拡大、公共料金の継続的値上げ、社会保障制度の未整備、高齢者世帯の生活困窮など、依然として見通しの明るいものとなっていません。
消費税をアップするならば、現在の一般消費者の家計状況から見て、消費は冷え込み、いっそう経済は沈滞し、低所得者層の困窮を助長することは明らかです。また、価格転嫁が困難な中小下請け・零細企業に、より多くのしわ寄せがかかり、地域経済の沈滞、コミュニティの荒廃をさらに進めることにもなりかねません。
朝令暮改の政策、社会保障などの道筋をはっきり示せない現状での消費税増税は納得できません。主婦連合会では、これまでも消費税増税に一貫して反対を表明してきました。今回の閣議決定に際しても、改めて消費税増税の反消費者的決定に抗議し、実施の中止を再度、強く求めます。

以上